機械を構成するための部品を作る機械。
木工機械も含まれますが一般的には金属を加工する機械です。
機械を産む機械ということで英語では"Mother Machine"(マザーマシン)と呼ばれています。
人が行う作業を軽減するための機械。
建機や自動車もこのカテゴリーに含まれますが、総称して産業機械とも言われています。そういう意味ではロボットも省力化機械と言えるかもしれません。
平面を絶対平面に近づけ、油の浸透良くするための技術、要は摺り合わせのことです。
では、 どこがスゴイのでしょうか?
1.工作機械の精度を保つためには不可欠な技術と言っても過言では無い
2.機械にはできない人の手による職人技である
3.ただ非常に地味で根気のいる作業であることも確か
つまり「やる気」「根性」「体力」「感性」―。
「きさげ」という技術は、作業的にいいますと「金属へらで削っていく」ただそれだけです。
赤ペン塗料塗る→摺り合わせをする→赤ペンの付いていない高いところを削る→赤ペン塗料を塗る…非常に単調なのです。
この作業は「精度を上げる」だけでなく「油の浸透を良くする」意味もあります。「21世紀だというのにこんな単純作業をこなす機械はないのか?」と言う疑問があるかと思います。実際あります。しかし職人に言わせると「模様をつけるだけ。すぐ消えてしまう。」らしいです。ちなみにメーカーでも「きさげ」のできる職人は少なくなっているようです。
今大注目の技術「AI(人工知能)」。間違いなくこれからのあらゆるマシンに搭載されることになると思います。究極の話、マシンがマシンを修理する世界が来るんじゃなかろうか…。我々の仕事も決して安泰ではないな…。でもそうなるまでにマシンから直接修理の依頼があって直接指示されながら人間が修理するっていうのもあるかも。
(マシン)「私の背面のカバーをはずしてNo.○○の部品を交換してください。」
(修理屋)「今日はNo.○○は持って来てないです。」
(マシン)「…チッ!!(舌打ち)使えない奴…。」
…シュールやなぁ(汗)。